心肺蘇生法普及活動のご紹介

1. 心肺蘇生法普及活動への取り組み

神戸徳洲会病院では2006年から救命率の向上を目的として、地域の心肺蘇生法普及活動を行っています。主に、地域の小学校や中学校の教員の方々、介護施設の職員の方々を対象に当院の救急救命士や看護師、薬剤師など他職種がチームを組み、各施設にお伺いして心肺蘇生法講習会を開催しております。

2. 講習会の開催

4月から9月はプール授業期間を含むこともあり、地域の小学校・中学校の教員の方々を対象に講習会を実施しています。
10月から3月は、地域の施設職員の方々を対象に講習会を実施しています。
開催日程はご依頼いただいた学校・施設様のご希望日時をお伺いし、可能な範囲でご希望に添った内容の講習会を実施できるように取り組んでいます。

講習会年間スケジュール

3. 講習会の実績

心肺蘇生法の講習会はこれまでに177回(2025年1月時点)開催され、延べ5,446名の方に受講していただきました。
コロナ禍には、講習会を中止させていただくことにもなり、ご迷惑をお掛けすることもありましたが、再開と同時に多くのご依頼をいただいています。

4. 救急医療を担う医療機関として、地域の心肺蘇生法普及を目指す

心臓が停止すると10秒あまりで意識がなくなり、3~4分以上そのままの状態が続くと、脳に回復できないダメージが残ると言われています。
心臓が停止してから時間の経過とともに救命の可能性は著しく低下していきますが、その場に居合わせた方が心肺蘇生を行うことで、救命の可能性はグッ!と上がる事がわかっています。
毎年繰り返し受講していただいている学校・施設様も多く、継続的な知識のアップデートが、いざという時の行動に繋がると思っております。

2025年度は、過去最高の19回の開催を予定しており、受講者数は延べ6,000名を超える見込みとなっています。
これからも、地域の救命率向上を目指して普及活動を続けていきたいと思います。