
2020年4月、神戸徳洲会病院の院長を拝命いたしました。
神戸徳洲会病院は、1986年に開設され地域に根ざした病院として診療をおこなってきました。徳洲会病院の理念「断らない救急」を掲げ、どのような患者さんにも平等に最善を尽くして診療することを設立から30年以上続けて参りました。
令和を迎えた現在、医療機関に対する期待度は非常に高くなっています。高いレベルで「断らない救急」を実践していくためにも、高度な医療機器の設置だけでなく、専門的な人材の確保に努め、医療体制の充実を推進していく所存です。
なにより、患者さま一人ひとりに真摯に向き合い、真面目に、丁寧に診察を継続していくことが大切だと考えています。
私は岸和田徳洲会病院に入職し、主に外科で約20年の診療をおこなってきました。また、手術では急性腹症などの緊急手術、大腸癌の内視鏡治療・腹腔鏡手術、鼠径ヘルニアの手術を得意分野としています。
岸和田は、だんじり祭りで有名な「あらくたい」土地柄のように思われがちですが、実際は人情味に溢れ、逆に地域から支えられたと感じています。
この春、岸和田から神戸へ着任し新たな気持ちのもと、地域や神戸の方々に溶け込みながら、一人の医師として、そして歴史ある病院として一層の信頼を獲得していけるよう、スタッフとともに最善を尽くして参ります。
神戸徳洲会病院は、移転に向けて準備を進めています。新病院では、医療機器のさらなる充実、産科・小児科の充実にくわえて、増えていく高齢の患者さまと若い世代の方々にも十分な医療を提供していきます。
地域との絆を深め、新たな時代の地域医療をこの神戸で実現させていけるよう、真面目で丁寧な医療の提供に努めて参ります。
2020年4月1日
神戸徳洲会病院 院長