コロナ対応も2年越しとなり、緊縮生活も長くなったが、閉塞感に満ちた生活の中一方で新たな心模様を感じている。
今は越し方を想う年令となったが、色々と惨憺たる思い多く、このままでは不幸のままだ。今からは楽しい事嬉しいことを毎日三つは見つけてゆこうと考えた。朝まだき犬と散歩に出ると私をふりかえりふりかえりかわいいお尻をゆらせて先導してくれる。これ今日の第一。この感じ、いつか経験したような。子供達が小さかった時、全幅の信頼でお手々繋いだあの時。忘れていた。
朝病院の玄関でいつもそっけない人からのあいさつ、やっぱり嬉しく共に頑張りましょうと心でつぶやいた。これは今日の第二。
仕事中患者さんが笑顔でつらかった身の上話をして下さった。いろんな人生がある。いつも目を開かせてくれてありがとう。どんな状況でも人間を助けられるのは人間しかいない。災害活動には行けないけれど共に頑張りましょうと心でつぶやいた。これが今日の第三。
ささやかな一日でも。注意深く意識して丁寧に生きてゆけたらと思っている。


この記事を書いた人


神戸徳洲会病院 産婦人科診療部長 鎌田 常子医師