きのこは「低カロリー」で、「ミネラル」や「ビタミンD」、「食物繊維」が豊富な食材です。
これから旬をむかえ、積極的に摂りたい食材の一つです。

きのこのさまざまな健康効果


きのこにはさまざまな健康効果があります。

低カロリー


料理に取りいれることで、カロリーの大きな変化なく満足感を得ることができます。

ミネラル


カリウムを多く含み、体内の余計な塩分を体外へ排出します。

ビタミンD


・カルシウムの吸収を助け、骨や肉の形成にかかわります。
・肥満、がん、骨粗しょう症予防効果があります。

食物繊維


・コレステロールを下げ、動脈硬化や高血圧を予防します。
・大腸がん、便秘を予防します。

よく食べられるきのこの種類と特徴


よく食べられるきのこ4種類とそれぞれの特徴を紹介します。

しいたけ


筋肉、骨を丈夫にするビタミンDのもとになるエルゴステロールを豊富に含んでいます。
それだけでなく、脳の老化予防効果のあるグルタミン酸も含んでいます。
紫外線を浴びた「しいたけ」はビタミンDが増えるため、料理には干ししいたけを活用するのも良いでしょう。

まいたけ


βグルカンという物資を多く含み、免疫機能を回復させ、ガン細胞の増殖を抑える働きがあります。
βグルカンは食物繊維とおなじように腸をきれいにする効果があるため、大腸がんの予防にも役立ちます。
それだけでなく、ビタミンB1.B2も多く含みます。

えのきたけ


ギャバという成分が豊富に含まれています。
これは、神経の興奮を鎮め、腎臓や肝臓を活発にする働きがあり、血圧や神経の安定に役立ちます。
また、疲労回復に効果があるビタミンB1の含有量はきのこ類の中でもトップクラスです。

まつたけ


まつたけの香りをつくるマツタケオールや桂皮酸メチルという物質には食欲増進、消化酵素の分泌をうながす作用と同時に、ガン予防に効果があるといわれています。
他のきのこと比べて、食物繊維や鉄分をより多く含んでいます。

秋の食材”きのこ”はさまざまな健康効果がある


きのこには、さまざまな健康効果があり、しいたけやまいたけなどの種類でそれぞれ特徴があります。
それぞれの特徴をよく知り、積極的に取り入れましょう!

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「秋の食材”きのこ”について」は、第15号 2017.9.19 栄養通信に掲載されています。
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