お腹の調子が悪い、肌荒れが気になるなど感じられている方は、腸内環境が乱れているかもしれません。
腸内環境を整えて、健康な体をつくりましょう。

腸内環境を整える効果


腸内環境を整えると3つの良い効果があります。

お通じの改善


腸の蠕動運動が促進。
便秘改善やおならの臭い軽減にもつながります。

肌荒れ改善


腸の老廃物は肌荒れの原因に。
老廃物や毒素を排出する働きが促進することで肌をきれいに保つことができます。

免疫力のアップ


腸には免疫システムが集中しています。
外部から侵入してきた細菌を攻撃して退治する役割をはたします。

腸内環境を整えるために、腸内細菌を知る
腸内細菌は3グループに分類されます。

善玉菌


ビフィズス菌や乳酸菌など

悪玉菌


ブドウ菌、ウェルシュ菌、大腸菌など

日和見菌


どっちつかずの菌で、優位な方の味方になる。

腸内細菌の理想的な割合


腸内細菌の理想的な割合は
善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7
です。
善玉菌を増やすことが、腸内環境を整えるポイントです。

善玉菌を増やす食品選び


善玉菌を増やす食品を「乳酸菌」、「食物繊維」、「オリゴ糖」ごとに紹介します。

乳酸菌


ヨーグルト、チーズ、味噌など

食物繊維


食物繊維は、乳酸菌と一緒に摂ることをおすすめします。
食品と効果を紹介します。

腸をきれいにする


きなこ、納豆、バナナは腸をきれいにしてくれる食物繊維がたっぷり入っています。

水溶性食物繊維が豊富で、老廃物を包み込んで体外へ排出


りんご、いちご、ももなどの果物は、水溶性食物繊維が豊富で、老廃物を包み込んで体外へと排出してくれます。

腸を刺激して、老廃物を体外へ排出


ごぼう、きのこ類、れんこんなど繊維質の多い食品は腸を刺激して老廃物を体外へ排出します。

オリゴ糖


はちみつ、バナナ、たまねぎ、長ネギ、れんこんなどにオリゴ糖は含まれています。

善玉菌を増やして腸内環境を整えましょう


腸内環境を整えると、お通じや肌荒れの改善、免疫力のアップなど、健康になる良い効果があります。
腸内環境を整えるために善玉菌を増やして、健康な体つくりをしましょう。

関連する記事


ヨーグルトの菌の種類の違いは?
ヨーグルトと菌の種類とその違いを紹介しています。
腸内環境を良くする食のポイント!
腸内フローラの説明と2種類の食物繊維について紹介しています。

この記事を書いた人


神戸徳洲会病院 栄養科
食事の観点からいろんな情報を提供していきます。
編集者 岡大徳

当院では栄養指導をおこなっています


外来、入院ともに医師の指示にもとづき、個別に栄養指導をおこなっています。
栄養指導は管理栄養士が担当し、時間は30分程度です。
生活習慣病のかたや、医師が栄養(食事)指導を必要とするかたを対象におこなっています。
糖尿病、腎臓病、高血圧、脂質異常症、肥満症など、さまざまな疾患に対し、管理栄養士が日常生活や食習慣に合わせた内容でお話します。
お気軽に医師にご相談ください。
栄養科のページはこちら

栄養通信を紙でほしいかたへ


「腸内環境を整えて、健康な体つくり」は、第18号 2018.1.25 栄養通信に掲載されています。
最新版の栄養通信がほしい方は神戸徳洲会病院1階ロビーで