2019.11.20
今年も残すところ1ヶ月。年末年始はついつい食べすぎてしまいませんか。
今回は、食べたものの消化や栄養素の吸収、快便などのためにとても重要な「腸」についてご紹介します。
腸の働きを3つ紹介!
1.食べ物を消化し、栄養素を吸収する
2.食べ物の水分を吸収し、便をつくって体外に排出する
3.外部の有害菌などから、からだを守る
免疫細胞の約60%が腸に存在している
腸は人体最大の免疫器官!
これらはすべて腸内フローラの影響を大きく受けると言われています!
腸内フローラってなに?
腸内には、およそ1,000種類、約100兆個もの多種多様な細菌が、群れをなして生息しています。
その様子が花畑【フローラ】に似ており、「腸内フローラ」と呼ばれています。
体内の腸内細菌だけで約1Kgもの重さがあります。
腸内環境を整えるためには2種類の食物繊維を知ろう!
食物繊維は、働きにより2種類あります。
1.不溶性食物繊維
不溶性食物繊維は水に溶けない食物繊維です。
水分を吸ってふくらみ、便のかさを増やして、大腸の壁を刺激し、排便をうながします。
不溶性食物繊維が多く含まれるもの
ごぼうやレンコン、芋類、豆腐、玄米など
2.水溶性食物繊維
水溶性食物繊維は水に溶ける食物繊維です。
水分を吸収して便を軟らかくして、まとめる。
水溶性食物繊維が多く含まれるもの
海藻類やきのこ類、果物など
腸内環境を良くするには
2種類の食物繊維を摂って腸内環境を良くしましょう。
食物繊維を摂っていても便秘気味というかたは
食物繊維も2種類あり、バランスが重要です。
食物繊維を摂っていても便秘気味というかたは、不溶性食物繊維を多く摂りすぎているのかもしれません。
食物繊維の種類も気にしてみましょう!
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この記事を書いた人
神戸徳洲会病院 栄養科
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「意外と重要!腸と栄養 ~腸内環境を整えるために~」は、第39号 2019.11.20 栄養通信に掲載されています。
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