みなさま、はじめまして。6月より神戸徳洲会病院に参りました、松岡俊三と申します。
専門は循環器(内科)です。
生まれも育ちも大学も愛媛で、瀬戸内の穏やかな海を見ると気分が落ち着きます。
2000年に大学を卒業して、福岡徳洲会病院でスーパーローテイト研修を受けながら救急初期診療を学び、2001年に前任地である宇治徳洲会病院に異動しました。
以来20年以上、京都府南部地域のために診療を行い、2015年からは心臓血管内科・心臓血管外科からなる循環器部門の責任者としてチームを運営してきました。
「はやい(迅速)、うまい(確実)、やすい(安全)」、「自分の肉親を治療する時どうするか」をモットーに、自分自身が受けたい、自分の家族に受けさせたい治療を実践しています。
循環器と聞くと、わかりにくくておっかない印象があるかも知れませんが、それは「慢性疾患」としての側面と、悪化や急変をきたす「急性疾患」としての側面とが、表裏一体だからかも知れません。
加齢や生活習慣病などの要因で、慢性的に水面下で進行していたことが、あるとき急に別の病名として表に出て、あっと言う間に生命をおびやかす・・・。
「先生、こんなこと突然起こるんですか?」という言葉を聞くたびに心が痛みます。
神戸徳洲会病院心臓血管内科では、「慢性」の側面につきましては、がんと同じく「早期発見、早期治療、再発予防」を柱に診療を行います。また「急性」の側面につきましては、地域の皆様が安心して生活できるよう、専任医師・コメディカルが24時間365日即応できる体制を整備しました。
患者さんにとって「かよいやすい」開業医の先生方による日常管理と、いざというとき「かかりやすい」当科の体制を両輪として、こちらの地域で「わかりやすい」循環器診療に取り組みたいと考えています。
これまで日常の診療やスタッフ教育、チームビルディングを通じて、様々な「不確実さ」と向き合う経験に恵まれました。
医療に絶対はありません。だからこそ、「安全」を第一に、わかりやすい説明を行い、理解と同意に基づいて、丁寧に診療を進めていく必要があります。
また、とくにカテーテル手術においては、多くの場合「ゴッドハンド」は存在しません。治療のゴールと安全域を見極めて、それに沿ってあらかじめ定めた手順を淡々と積み上げていくことが大切です。
日常の診療も同じで、まずは地域の皆様に信頼して頂けますように、自分自身を律し、チームの力を育みながら、焦らずじっくりゆっくり、歩を進めてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。