循環器内科のご紹介
近年、生活様式及び食文化の欧米化に伴う代謝異常(メタボリック・シンドローム)の増加に加え、社会全体に膨らんだ過度のストレスも相俟って、“自己管理欠陥病”あるいは“贅沢病”のなれの果てともいえる動脈硬化性疾患は、もはや大きな社会問題でもあります。当科では必要な時に、必要にしてかつ十分な医療を提供する事をモットーに、あらゆる循環器疾患に対し、最新の治療を提供するだけでなく、生活の質を保つべく患者様それぞれのニーズに合わせた検査、治療を出来るだけ精神的肉体的負担を最小限にして行えるよう心掛けております。また、生活習慣の改善を基礎とした疾病予防はさらに大事な問題であり、日常生活の質の向上を計る努力に対する支援にも取り組んでおります。
対象疾患、診療内容
狭心症 心筋梗塞症
心臓に酸素と栄養を供給する大事な血管である冠動脈の動脈硬化による狭窄あるいは閉塞による症状に対し、カテーテル治療により患者様の負担を最小限にして形成術を行います。一泊二日は勿論のこと、日帰り治療も可能です。
心不全
高齢化社会を迎え、心不全症例は増加の一途をたどっており、内服薬によるコントロール、心臓リハビリテーション、呼吸器療法、ペースメーカー治療等による集学的治療を行い、自宅での生活がおくれるように支援を行っていきます。
弁膜疾患
昨今、リウマチ性の弁膜症は減少しておりますが、動脈硬化性弁膜症特に大動脈弁狭窄症は増加傾向にあり、心臓外科とのコラボレーションにて最適の治療を提供します。
下肢閉塞性動脈硬化症
下肢の血管の動脈硬化による狭窄、あるいは閉塞による間欠性跛行(歩行によりふくらはぎ等の痛みが出現して歩けなくなるが、休憩により回復してまた歩行可能となるという症状の繰り返し)に対し、カテーテル治療により負担少なく加療を行います。
不整脈
徐脈性不整脈(脈拍数の少ない不整脈)に対してはペースメーカー埋め込みを、また頻脈性不整脈(動悸等、脈拍数の多い不整脈)に対してはカテーテル・アブレーションにより根治療法を行います。